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【1】
まず、道具を用意します。
・Prittのり(ぜったいこの赤いのりがいいです!高いけど)
・ニチバンの「紙粘着テープ」 文房具専門店なら売ってます。幅が何種類かありますが、18mmがお勧め。
24mmは、かなり分厚くなるオーケストラ譜の背に使います。
医療用粘着テープを使う人もいるようです。
・ハサミ
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【2】
楽譜を取り出します。
例として、5枚の楽譜を用意しました。
楽譜には、右上・左上に交互にページ数が振られています。
この楽譜では、
1ページ目:左
2ページ目:右
3ページ目:左
というようになっています。
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【3】
2ページ目と3ページ目を並べます。
左上に2、右上に3という数字が来て、本を開いたときのようになります。
これが製本の基本です。
※譜めくりのタイミングによっては、このとおりではない。
1曲の中に小曲が数曲あるようなとき、途中に白い紙を入れて、見開きにして見やすく製本することもある。(バレエ組曲など)
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【4】
並べた楽譜を裏返します。
向かって左側の楽譜に、半分だけ製本テープを貼ります。
撮影の都合上、床に付いてしまってますが、なるべく付かないように工夫してください。
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【5】
右側の楽譜と貼り合わせます。
このとき、0.3mmほどのすき間をあけるのがポイント!
というのは・・・
粘着テープを貼った方は「背」になります。
すき間があることで「折れやすく、めくりやすい」効果があります。
わかりにくい場合は、一度、テープをすき間無く貼って見てください。製本後、体感できます。
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【6】
こうして、すべての組み合わせ(2ページ目+3ページ目。4ページ目+5ページ目)で貼り合わせをします。
なお、1ページ目は組み合わせになる相手がいないので、そのままです。
最終ページが組み合わせが無いというケースもあります。
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【7】
2ページずつになった見開きの楽譜同士を、本のようにしていく作業に入ります。
組み合わせた楽譜を取り出し、その片側にのりをつけていきます。
どちら側でもかまいませんが、今は3ページ目の裏につけています。
のりは、周囲+バッテン等々、自由に塗ってください。
ただし、下の両角については、端まできっちり塗りましょう。
演奏の際、「めくり」をしたとき、ここがくっついてないと、めくりにくいどころかせっかくのりをつけたのに、はがれてしまいます。
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【8】
3ページ目の裏になるのは、4ページ目です。
4+5ページ目の楽譜を取り出し、のりを塗った3ページ目の上に4ページ目が来るように、重ねます。
(のりは4ページ目には付けません)
ここでずれていると、どうしようもなくなるので、慎重にしてください。
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【9】
貼り付け合わせ、めくると、本のようになりました!
これを繰り返していきます。
ただ、総20ページを越えるようなオーケストラ譜の場合、順々に重ねていくと、何故かずれていきます。
このため、3組を組み合わせたら、一度重ね合わせるのを止め、新たにまた組み合わせを作り始め・・と、いくつかの束を作り、その上で、最終的に束同士を組み合わせる方が良いと思います。
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【10】
最後、組み合わせをしなかった1ページ目を、2ページ目の裏に貼ります。
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【11】
すべての組を重ね合わせ、貼り合わせが終わったら、背の部分に製本テープを貼ってまとめます。
ここで、楽譜の印刷状況に注意してください!
製本テープを貼る部分(特に裏面)に、楽譜の譜面がかかっていませんか?
印刷によっては、紙のギリギリ端まで譜面が来ていることがあります。
製本テープは色がついているので、うっかり譜面を隠してしまわないように注意して貼ってください。
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【12】
こうして製本が終了しました。
ここで終わってもいいのですが・・・
注意してほしいことがあります。
最後の5ページ目は裏面に何も貼っておらず、1枚だけです。
他のページに比べて薄いため、3ページ目をめくったときに風圧でめくれあがったり、不規則な動きをする可能性が高いのです。
また、ボウイングや注意事項を書き込むにも、ヨレヨレして不安定です。
このため、こうした「ぺらっと1枚だけ」の場合には、同サイズの厚手の紙を、支えとして貼り付けておくと安心でしょう。
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